24年度主題研究

1.昨年度の研究結果から
  ①キャリア教育全体計画・年間指導計画の作成から
   ・意図的、計画的な指導がしやすくなった。
   ・目指すキャラリア発達が明らかになった。
   ・職員全体の「キャリア教育」に関する意識や指導意欲が高まった。
  ②人とのかかわりや体験的な活動を意識した授業実践から
  ・あいさつする、友達と協力する、目標をもって努力することの大切さを知る等、
   児童の意識が高まった。
 ③他教科と関連した指導の実践から
  ・人生はかけがえのない貴重なものであることに気付き、自らの夢や希望を
   主体的に描くことができるようになった。
 ④キャリア発達に結び付く日常生活の面から
  ・縦割りグループでの活動を計画することにより、思いやりの心を育てたり、
   自分の役割を自覚し、責任をもって仕事をすることの大切さを学んだりすることができた。
  ・自分たちのために活躍している上級生を見ることで、数年後の自分のモデルを形作ることができた。
  しかし、その一方で下記の課題が残された。
 ○キャリア教育で子どもたちに付けたい力を明確にし、系統的に授業実践に取り組み、深化させていくこと
 ○家庭・地域との連携をさらに深めていくこと
  ・学校の取組を学校通信・学年通信 ・学級通信・学校ホームページ等で、家庭、地域へ情報発信していくこと
  ・子どもたちの将来の夢や目標となる地域の人材を発掘し、GTとして活かしていくこと
 ○縦割りグループでの活動を充実させていくこと
 ○保幼・小・中学校との連携をさらに 強化し、充実させていくこと
  ・小中9年間を見据えた指導計画を作成していくこと
 これらの課題の解決と成果の更なる充実を目指して、2年次への研究へと進めた。

2.研究の実際
(1)則松小学校キャリア教育全体計画の見直し・改善
 キャリア教育で身に付けたい力、各学年の重点目標は、児童の実態に適切であるか、
  系統的に定められているかなど見直し・改善を行った。

(2)年間指導計画の見直し・改善
 各教科における指導内容が、発達の段階に合わせてスパイラルに系統立っているか見直し・改善を行った。


(3)キャリア教育の視点(人間関係形成能力・社会形成能力、自己理解・自己管理能力を中心とした)
 を踏まえた各教科の授業実践
 《 のりまつ学級 自立活動 「わくわく発表会をしよう」 》
  本単元におけるキャリア教育の視点
  【人間関係形成・社会形成能力】
○ 発表会を通して、自分や友達のよいところを見つけることができる。
○ 発表会の計画・準備を通して、自分の考えや意見をもつことができる。
○ 思いやりをもち、友達と協力して活動に取り組むことができる。


 《 1-1 道徳 ともだちの気持ちを思う心 「二わの ことり」 》
  本主題におけるキャリア教育の視点
  【人間関係形成・社会形成能力】
○ 友達と仲良く過ごすために,友達の気持ちを考えて,コミュニケーションを図ろうと考えることができる。
  【自己理解・自己管理能力】
○ 他者の多様な個性を理解し,互いに認め合うとともに,自己の理解を深め,
  日常生活での自己の在り方についての考えを深めることができる。


 《 2-1 国語科 はっぴょうしよう 「あったらいいな,こんなもの」 》
  本単元におけるキャリア教育の視点
 【人間関係形成・社会形成能力】
  ○ 相手に応じ,身近なことなどについて,事柄の順序を考えながら話すことができる。
  ○ 友達の説明を聞いて,質問をしたり,感想を述べたりすることができる。
  ○ 話すこと,聞くことに関心をもち,話題に沿って対話を楽しむことができる。
 【自己理解・自己管理能力】
   ○ よりよい発表会にするために,学習の進め方について見通しをもち,
  上手な話し方・聞き方を身に付けようと進んで練習に取り組むことができる。

《 3-1 総合的な学習の時間 老人ホーム「ひかり」の方との交流をしよう 》
 本単元におけるキャリア教育の視点
 【人間関係形成・社会形成能力】
○ 年長者に対する理解を深め,年長者に進んで関わることができる。
○ 交流会に向けて,自分ができることや取り組みたいことを考えたり,
  年長者の立場に立って活動内容を考えたりすることができる。
  【自己理解・自己管理能力】
○ 交流会の活動について,友達と話し合ったり発表したりすることができる。


 《 4-1 国語科 写真と文章で説明しよう 「仕事リーフレット」を作ろう 》
  本単元のおけるキャリア教育の視点
【人間関係形成・社会形成能力】
  ○ 身近な人へのインタビュー活動を通して、「働くこと」の意義や役割を理解し、
  自分の社会的な立場や役割、将来像などについて考えることができる。
   ○ リーフレットの下書きをよりよいものにするために、グループまたは、
  学級全体で交流することができる。
【自己理解・自己管理能力】
   ○ 学習後、評価表を使って自己評価させ、自分が身に付けた力に気付かせる。


《 5-1 学級活動(2)「未来に向かって進もう」 》
  本単元のおけるキャリア教育の視点
【人間関係形成・社会形成能力】
  ○ 話し合いに積極的に参加し,友達とコミュニケーションをとり,自分と異なる意見も理解しようとする。
   ○ 夢に向かって,自分が今努力しないといけないことを理解し,努力しようとする。
【自己理解・自己管理能力】
   ○ 学習後、評価表を使って自己評価させ、自分が身に付けた力に気付かせる。


《 6-1 学級活動(1)「ファイナルプロジェクト」を成功させよう 》
  本題材におけるキャリア教育の視点
【人間関係形成・社会形成能力】
  ○ 学級や学校全体のことを考え,友達の意見にも耳を傾けながら,話合い活動に積極的に参加しようとする。
  【自己理解・自己管理能力】
   ○ 卒業までに自分に何ができるかを考え,積極的に活動しようとする。

(4)家庭や地域との連携
  「5年生 しめ縄かざり作り」 「3年生 ひかりとの交流」 「5年生 介護士体験」

(5)保育所(園)、幼稚園、中学校との連携
  「6年生 保育士体験」         「中学校から出前授業」

(6)日常活動の充実
   「あいさつ運動」           「縦割りグループでの除草作業」