第11号 令和2年2月3日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第9号 令和2年2月3日発行 文責 校長 緒方直彦 今月号では2/14(金)に行われる「高等部入学者選考」について、ご説明いたします。 まずは募集要項から抜粋した志願資格についてです 「令和2年度北九州市立小倉総合特別支援学校 高等部生徒募集要項」より一部抜粋 4 志願資格 障害が学校教育法施行令第22条の3に示す障害の区分及び程度に該当する者で、原則として保護者 とともに本市に在住し、本校に通学して高等部の教育課程を履修することができ、かつ、次の各項に 該当する者 ⑴ 特別支援学校中学部若しくは中学校、義務教育学校を卒業した者又は令和2年3月卒業見込みの者 ⑵ 中等教育学校の前期課程を修了した者又は令和2年3月修了見込みの者 ⑶ 学校教育法施行規則第95条に基づき、⑴と同等以上の学力があると認められた者 「令和2年度北九州市立小倉総合特別支援学校 高等部訪問教育生徒募集要項」より一部抜粋 3 志願資格 障害が学校教育法施行令第22条の3に示す障害の区分及び程度に該当する者で、原則として保護者 とともに本市に在住し、かつ、次の各項に該当する者 ⑴ 特別支援学校中学部で訪問教育を受けている者で、令和2年3月卒業見込みの者 ⑵ 特別支援学校中学部を卒業した者又は令和2年3月卒業見込みの者で、障害の状態が重度であるか又は 重複しているため、通学して高等部教育を受けることが困難な者 次に志願資格文中の「学校教育法施行令 第22条の3」について該当する障害種を抜粋します。 「学校教育法施行令 第22条の3」より一部抜粋 肢体不自由者 一 肢体不自由の状態が補装具の使用によつても歩行、筆記等日常生活における基本的な動作が不可能又は 困難な程度のもの 二 肢体不自由の状態が前号に掲げる程度に達しないもののうち、常時の医学的観察指導を必要とする程度 のもの 病弱者 一 慢性の呼吸器疾患、腎臓疾患及び神経疾患、悪性新生物その他の疾患の状態が継続して医療又は 生活規制を必要とする程度のもの 二 身体虚弱の状態が継続して生活規制を必要とする程度のもの 義務教育段階となる特別支援学校小・中学部への転入学については、北九州市教育委員会が就学相談を実施しています。これに対し、高等部入学者選考では、北九州市教育委員会の指導を受けながら、学校長の責任の下、各校で定めた実施要領に従って行います。入学願書の受理、選考問題作成等の事前準備、入学者選考の実施、合否の決定及び発表等は各校が実施しています。就学相談も高等部入学者選考も、障害が重複している場合は、主たる障害が何かによって、判断しているところです。なお、本校の病弱教育部門は、慢性疾患等が対象となります(門司総合特別支援学校は心身症等、高等部未設置)。 小紙次号は、掲載する記事の内容の関係で、3月中旬ごろ発行予定となります。 |
第10号 令和2年1月8日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第9号 令和2年1月8日発行 文責 校長 緒方直彦 新年あけましておめでとうございます。旧年中は本校の教育活動に、ご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございました。今年も子ども達にとって、安全・安心で楽しく充実した学校となるように、また将来の自立と社会参加に向けた力を育成できるように、教職員が一丸となって努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 年が明けて、今年は新元号の時代も年を重ねて令和2年、東京2020オリンピック・パラリンピックイヤーとなります。我が国でのオリンピック・パラリンピック開催は、冬季長野大会以来22年ぶり、夏季について言えば前回の東京大会以来の56年ぶりとなります。国際的な障害者のスポーツの祭典「パラリンピック」の歴史を紐解くと、第1回夏季大会は1960年にイタリアのローマで、第1回冬季大会は1976年にスウェーデンのエンシェルツヴィークで開催されています。現在のように、オリンピックと同じ組織委員会で開催されるようになったのは、2008年の北京大会(中国)からです。 日本中が歓喜の渦に巻き込まれるであろう、世紀の祭典を翌年に控えた昨年12月、すべての北九州市立小・中・特別支援学校に、北橋市長からビデオメッセージが届きました。このビデオは本市教育委員会が推進している「わたしたちの未来をつくろうプロジェクト」の一環で制作されたものです。「東京オリパラ」だけではなく、「東アジア文化都市2020北九州」を本市の教育に活用し、これからの時代を担っていく本市の子ども達に、世界が注目する大会やイベントに実際に携わった、参加したという他に代えられない場を提供し、「他者と協働する心」「課題に対して主体的に取り組む態度」「多様性を尊重する心」「公徳心」などを成長させるためのプロジェクトとなっています。 ビデオには北橋市長だけではなく、本市のマスコットキャラクターである「ていたん」「ブラックていたん」も登場し、子ども達にプロジェクトの趣旨について語りかけ、考えさせる内容になっています。具体的には、大盛況だったラグビーワールドカップ日本大会の際に、本市がキャンプ地となったウェールズ代表選手との交流の様子や、「東京オリパラ」でタイ、コロンビア、英国、ドイツが本市のホスト国となることについて、また中国、韓国、日本の東アジア三ヵ国で文化交流を進めていくに当たり、今年は北九州市が我が国の中心となることについて、分かりやすく解説していただきました。約5分間の視聴時間ですが、本校では2学期の終業式に体育館で放映しました。今から何だかわくわくするような気持に、子ども達はなったことでしょう。 児童生徒会の役員改選が2学期末に行われました。この1年間、小学部・中学部・高等部を引っ張ってくれた旧役員の児童生徒のみなさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。新役員のみなさん、小倉総合特別支援学校のために、どうぞよろしくお願いします。役員改選に当たって、学部によっては主権者教育の一環として、小倉南区役所選挙管理委員会から、本物の投票箱や投票用紙記入のためのつい立てを借用し、本番さながらといった感じで投票が行われました。 |
第9号 令和元年12月2日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第9号 令和元年12月2日発行 文責 校長 緒方直彦 後期産業現場等における実習報告会(肢体不自由教育部門11/19 病弱教育部門11/22)も無事に終わりました。生徒は校内外で学んだこと、がんばったこと、できるようになったことを中心に、堂々と発表することができました。後期産業現場等実習では、両部門併せて27事業所にお世話になりました。報告会にも出席していただいた事業所の方も、たくさんいらっしゃいました。本当にありがとうございました。 高等部3年生の生徒のみなさんにとっては、卒業に向けてこれからさらに大切な時期を迎えます。今日の時点で高等部卒業式(令和2年3月6日)まで、登校日は54日となります。体調に留意しながら、高等部3年間そして学校生活12年間のまとめを行うことができるよう、関係教職員一同励んでまいります。よろしくお願いいたします。 ここで本校にとって“おめでたい話”を二つ紹介します。11/12(火)に、ウェルとばた大ホールで開催された「第54回北九州市学校保健大会」で、本校は学校保健優良校として、2年連続で表彰を受けました。養護教諭、学校配置看護師、保健安全部等を中心とした本校の組織的な取組が、北九州市教育委員会と北九州市学校保健会から、高く評価されました。 児童生徒が安全・安心な学校生活をすごせるための医療的ケア対応、発作や体調不良時の組織的な緊急対応、感染症予防と罹患時の対応等が、昨年度の主な取組内容です。本校の養護教諭が、ウェルとばた大ホールのステージで、プレゼンテーションによる約20分間の口頭提言を行いました。本年度は、これらの発展的な取組に加えて、学校歯科医と連携した歯みがきの取組が、主な表彰理由です。 11/27(水)には、「令和元年度 福岡県学校健康教育研究大会」が、福岡市で開催されました。その席上で、本校は学校給食優良学校として表彰されました。部門ごとの表彰でしたが、学校給食に関しては県内の4校を代表して、本校が福岡県教育委員会 城戸教育長から壇上で直接、表彰状を受け取りました。栄養教諭、学校給食監理士(学校給食調理士)、保健安全部等を中心とした本校の組織的な取組が、福岡県教育委員会と福岡県学校保健会等から、高く評価されました。 全国的にも数少ない5段階の学校給食の形態、アレルギー対応給食、食育推進等に関わる取組が表彰されました。5段階の食形態とは、嚥下食Ⅰ・Ⅱ、押しつぶし食、そしゃく食、普通食となりますが、市内では八幡西特別支援学校(肢体不自由)と本校の2校が提供しています。市立の知的障害特別支援学校5校では、2段階(そしゃく食、普通食)となります。食育推進についても、九州歯科大学の専門家を招聘し、年間をとおして計画的に進めているところです。具体的な内容は、給食時間における摂食指導への指導助言や、教職員及び保護者の方を対象とした講話などです。 11/19(火)に行われた校内食育推進事業では、保護者の方だけでなく、事業所の方にも多数出席していただきました。「学校と事業所が食形態について、連携を図ってくれたら・・・」といった保護者の方のご意見(昨年度のアンケートより)が、反映された形となりました。 |
第8号 令和元年11月1日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第8号 令和元年11月1日発行 文責 校長 緒方直彦 「運動の秋」若干使い古された感のあるこのフレーズが、本校ではとても新鮮かつアクティブに感じられた3週間でした。10/4(金)の中学部を皮切りに、高等部、小学部の順番で、3週間連続で金曜日に、体育学習発表会が盛大に開催されました。諸般の事情により、平日の学部単位での開催となることに、ご理解とご協力をいただきましたことに、感謝申し上げます。 まずは中学部のプログラムを紹介いたします。以下、いずれも開・閉会式を割愛しています。 1 準備体操「みんなの体操」 2 競争遊技「ねらえ!ころがせ!ナイスショット!!」 3 リレー「走れ・つなげ・ゴールをめざせ!! ~君のバトンを待っている~」 4 ダンス「We Are The World ~未来に向かって~」 次に高等部のプログラムを紹介いたします。 1 準備体操「ラジオ体操」 2 C棟(肢体不自由教育部門)競争遊技「VS ジャンボウリング」 3 E棟(病弱教育部門)競争遊技「令和元年 運試しオリンピック」 4 リレー「ラン・run・ラン」 5 ダンス「EIYU(エイユー) ソーラン」 最後に小学部のプログラムを紹介いたします。 1 準備運動「おもちゃのチャチャチャ体操」 2 エントリー種目「ねらって いれよう」 3 1・2年ダンス「みんなのひょっこりパプリカ島」 4 エントリー種目「リボンをひっぱれ」 5 3・4年ダンス「踊れ・どれ・ドラ ~元気にGUTS!!~」 6 エントリー種目「ゴー ゴー チャレンジ!」 7 5・6年ダンス「みんなでジャンボリ!」 8 競争遊戯「ころがせ ころがせ」 どの学部の種目も創意工夫を凝らしながら、子ども達一人一人の力を引き出す内容となっていました。また、興味・関心を高める用具、結果を分かりやすくするための視覚的効果、あっと驚く仕掛け等は、子ども達のやる気やモチベーションを高めたようです。本校が開校して4年目、両部門の調和と深い絆を感じさせられた学校行事となりました。 うれしかった、楽しかった、がんばった、感動した・・・ 様々な感情を、体育館にいた子ども達、教師、保護者の皆様方が共有できたのではないでしょうか。子ども達にたくさんの熱い声援、心温まる拍手をいただきまして、本当にありがとうございました。 ◆◆北九州市特別支援学校PTA連合会研修大会のお知らせ ※ぜひご参加ください。◆◆ 日時:令和元年11月21日(木)10:00~12:00 場所:戸畑市民会館(ウェルとばた)中ホール 戸畑区汐井町1-6(JR戸畑駅から徒歩2分) 講演:「世界に一つだけの花」 ~ひとりひとりの生きやすさを求めて~ 福岡市立今津特別支援学校 教諭 福島 勇 氏 |
第7号 令和元年10月1日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第7号 令和元年10月1日発行 文責 校長 緒方直彦 本市では来年度より、市立中学校に「北九州スタンダードタイプ」標準服が導入されます。市立特別支援学校 中学部生徒も、希望制により購入・着用ができることとなっています。 昨年度より、教育委員会では機能性(動きやすさや防寒・暑さ対策)や、性の多様性(LGBT-Q)の課題に対応するために、検討を進めてきました。その結果として、「北九州スタンダードタイプ」標準服が導入されることになりました。この標準服はブレザー型で、生徒がスカートとスラックスを選択できるようになっています。冬季用の長袖シャツ及び夏服はポロシャツ型となっています。検討段階で、抽出校の生徒及び保護者に実施した標準服に関するアンケート結果の一部をご紹介します。 「スラックスを選んでみたい」(女子生徒)→「思う」「やや思う」46.0% 「標準服を選べることはよいことだ」(保護者)→「思う」「やや思う」66.8% 各校の導入に当たっては、現行標準服とスタンダードの両方から選択可能です。また、スタンダードタイプに一斉に切り替えるものではありません。見本の展示を北九州市立子ども図書館と八幡西図書館で、12月1日まで行っています。また、小学校6年生保護者を対象とした説明会が、11月にかけて開催されます。特別支援学校小学部6年生の保護者の方については、近隣の中学校で開催される説明会に参加することができます。希望される方は、本校教頭まで早めにお知らせください。 “○○の秋”シリーズで“旅行の秋”といったフレーズはあまり聞かないところですが、季節的にすごしやすい秋は、旅行するのに適していると言えるのかもしれません。本校では9月に、肢体不自由教育部門高等部2年生と両部門小学部6年生が、修学旅行に行ってきました。 まず高等部ですが、2泊3日の行程で大阪府が目的地で、主な見学地はカップヌードルミュージアム、ユニバーサルスタジオジャパン、ニフレル(「○○に触れる」という意味があります)です。新幹線と福祉タクシーで移動し、宿泊施設はホテルユニバーサルポートでした。1日目は班別行動をしました。 次に小学部ですが、1泊2日の日程で大分県が目的地で、主な見学地はうみたまご、アフリカンサファリです。北九州市保健福祉局の福祉バス「しろはと号」で移動し、宿泊施設はホテル山水館でした。 どちらの修学旅行も児童生徒は元気にすごし、たくさん学んで、たくさんのステキな思い出をもち帰ることができました。 10月第1週目から毎週金曜日に連続で3週間、体育学習発表会が学部ごとに本校体育館で開催されます。保護者の皆様、子ども達の学習の成果を発表する“ひのき舞台”にご期待ください。応援をよろしくお願いいたします。 学校行事の際には、来校時の駐車場でご協力をいただいております。本年度は平日に学部単位での開催ですので、一昨年度のような不便をおかけすることが想定されます。学校から配付される駐車に関するプリントをよくお読みいただき、ご理解とご協力をお願いいたします。なお、来年度以降は、旧総合療育センター東棟の本校校舎への改修工事、新設バスターミナル工事が終了しますので、駐車場スペースは大幅に拡張される見込みとなっております。 |
第6号 令和元年9月2日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第6号 令和元年9月2日発行 文責 校長 緒方直彦 「数十年に一度の豪雨」という表現は、発令されるエリアが異なるとはいっても、小紙編集部の世代では「生涯聞くことはないだろう・・・」といった意味とも取れます。2学期がスタートして間もない時期での、2日連続の全市一斉臨時休校の対応は、前例がないといっても過言ではありません。台風や降雪はともかくとして、梅雨前線や秋雨前線がこれほどまでに深刻な影響を与えるとは、“数十年”前には想定されなかったことです。 学校からご家庭への臨時休校の連絡は、「いっせいくん」(メール送信)もしくは学校ホームページ(トップページのお知らせ欄)で、させていただいたところです。登録していたにも関わらず、一部のご家庭にメールが届かなかったといった連絡をいただきました。原因として、機種変更を行った、メールアドレスを変更した(再登録が必要です)、パソコンからのメールにブロックをかけている、電波状況の不具合等が考えられます。ご対応をよろしくお願いいたします。併せて携帯電話をお持ちの方で、未登録の方は申請へのご協力をお願いいたします。担任まで申し出られてください。いずれにしても、ご心配やご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。 「いっせいくん」も学校ホームページも、機械による通信手段ですので、いずれかまたはいずれも機能しないことがあり得ます(そのような事態が発生しないように努めております)。万が一の場合は、アナログ的ですが学校からの電話による連絡となります。この場合は、ご家庭によってタイムラグが生じる可能性があります。それぞれのスクールバスが始発の停留所を発車する時間ぐらいまでには(本校では午前7時前後)、お知らせできるように努めます。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 全市一斉の臨時休校の場合は、北九州市ホームページやテレビのテロップ等でも、ご確認が可能です。保護者の皆様も、学校からの連絡が届いていない段階では、ご自身での情報収集をお願いできましたら幸いです。なお、全市一斉ではなく、各校(本市立小・中学校は原則として中学校区単位)が地域の地形や気象の状況により、臨時休校の判断を行う場合があります。この場合、本校では「いっせいくん」または学校ホームページによる連絡となります。本校は北九州市内の広域から児童生徒が通学しています。気象庁ホームページ等による情報、公共交通機関の運行状況、北九州都市高速道路や九州自動車道の通行止め情報等を午前6時ごろまでに収集して、総合的に判断させていただいております。場合によっては、近隣の北九州市立特別支援学校とも、情報共有を行っています。 今後しばらくは台風、そして2学期末より降雪による臨時休校が措定されます。保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 |
第5号 令和元年8月26日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第5号 令和元年8月26日発行 文責 校長 緒方直彦 夏休みの終わりに当たり、“長いようで短かった(短いようで長かった)”といったフレーズが多用されるところですが、“長いようでやっぱり長かった(短いようでやっぱり短かった)”と感じた児童生徒・保護者の方、そして教職員も・・・ 年度にもよりますが、保護者の皆様にとって、今年の夏休みはいかがだったでしょうか。 ここまで昨年度の小紙9月号冒頭を、思わずコピー&ペーストしてしまいました。すべての北九州市立小・中学校の教室に、空調設備が整ったことに伴い、今年度から夏休みが1週間短縮されることとなりました(授業時数の確保が、夏休み短縮の目的となっています)。ついては、やはり“短いようで短かった”となるのでしょうか・・・ 残暑厳しい時季での2学期のスタートですので、児童生徒の体調面を考慮して、すべての特別支援学校で、最初の1週間は下校時刻を早める対応を、取ることになりました。本校のスクールバス発車時刻は、明日(8/27)は14時便、今週水曜日から金曜日までは水便となります。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 シリーズでお伝えしております、特別支援学校の教育課程(カリキュラム)、今月号は自立活動についてご説明いたします。まず、文部科学省が発行している学習指導要領(小紙7月号をご参照ください)に示されている自立活動の目標です。 個々の児童又は生徒が自立を目指し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養い、もって心身の調和的発達の基盤を培う。 指導計画の作成に当たっては、まず児童生徒一人一人の実態に応じて、中心的な課題を導き出し、自立活動の時間の指導目標を設定します。指導目標を達成するために必要な項目を、6区分27項目(裏面参照)の中から選定し、関連付けることによって、具体的な指導内容や手だてを設定します。 先月号でお伝えした「学習指導要領」に示された内容は、当該学年の学習内容が示されている場合、すべて履修することが原則です。これに対し、自立活動は27項目すべてを、児童生徒の在学中に取扱うということではありません。実態に応じて選定することになっています。障害の特性から、病弱であれば「健康の保持」、肢体不自由であれば「身体の動き」、視覚障害や聴覚障害であれば「環境の把握」の区分の項目について、重点化が図られることが多いです。知的障害については、発達の偏りに対応するという視点から、実態に応じて選定されることとなります。指導の順序が決まっている訳でもなく、教科書もないことから、特別支援学校の教師にとって、まさに“手づくり”の授業となります。 2学期は学校行事がもりだくさん、9月には肢体不自由教育部門高等部修学旅行(大阪府)、小学部修学旅行(大分県)、10月には週替わりで学部毎に、体育学習発表会が行われます。スクールバスを利用した校外学習も目白押しです。高等部3年生にとっては、最後の産業現場等における実習が控えています。様々な学校行事をとおして、一回りも二回りもたくましく成長してほしい、ステキな思い出をたくさんつくってほしいと願う今日この頃です。 |
自立活動の内容(6区分27項目) 1 健康の保持 ⑴ 生活のリズムや生活習慣の形成に関すること。 ⑵ 病気の状態の理解と生活管理に関すること。 ⑶ 身体各部の状態の理解と養護に関すること。 ⑷ 障害の特性の理解と生活環境の調整に関すること。 ⑸ 健康状態の維持・改善に関すること。 2 心理的な安定 ⑴ 情緒の安定に関すること。 ⑵ 状況の理解と変化への対応に関すること。 ⑶ 障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服する意欲に関すること。 3 人間関係の育成 ⑴ 他者とのかかわりの基礎に関すること。 ⑵ 他者の意図や感情の理解に関すること。 ⑶ 自己の理解と行動の調整に関すること。 ⑷ 集団への参加の基礎に関すること。 4 環境の把握 ⑴ 保有する感覚の活用に関すること。 ⑵ 感覚や認知の特性についての理解と対応に関すること。 ⑶ 感覚の補助及び代行手段の活用に関すること。 ⑷ 感覚を総合的に活用した周囲の状況についての把握と状況に応じた行動に関すること。 ⑸ 認知や行動の手掛かりとなる概念の形成に関すること。 5 身体の動き ⑴ 姿勢と運動・動作の基本的技能に関すること。 ⑵ 姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用に関すること。 ⑶ 日常生活に必要な基本動作に関すること。 ⑷ 身体の移動能力に関すること。 ⑸ 作業に必要な動作と円滑な遂行に関すること。 6 コミュニケーション ⑴ コミュニケーションの基礎的能力に関すること。 ⑵ 言語の受容と表出に関すること。 ⑶ 言語の形成と活用に関すること。 ⑷ コミュニケーション手段の選択と活用に関すること。 ⑸ 状況に応じたコミュニケーションに関すること。 |
第4号 令和元年7月1日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第4号 令和元年7月1日発行 文責 校長 緒方直彦 10年間に1回のペースで(10年間以内に一部改訂されることもあります)、学習指導要領は全面的に改訂されます。新学習指導要領は、特別支援学校小学部・小学校が令和2年度から、中学部・中学校が令和3年度から実施されます。高等部・高等学校は、令和4年度から令和6年度まで、年次進行により実施されます。そもそも「学習指導要領」とは? 時間割でもおなじみの「自立活動」とは? ご説明いたします。まず学習指導要領からです。次号では自立活動について、ご説明いたします。 全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。これを「学習指導要領」といいます。 「学習指導要領」では、小学校、中学校、高等学校等ごとに、それぞれの教科等の目標や大まかな教育内容を定めています。また、これとは別に、学校教育法施行規則で、例えば小・中学校の教科等の年間の標準授業時数等が定められています。各学校では、この「学習指導要領」や年間の標準授業時数等を踏まえ、地域や学校の実態に応じて、教育課程(カリキュラム)を編成しています。 文部科学省ホームページより一部抜粋 本校も特別支援学校 学習指導要領に基づき、両部門の学部(訪問教育部を含みます)ごとに、教育課程(カリキュラム)を編成しています。さらに一人一人の児童生徒の実態に応じて、教科等の学習集団を編成し、1週間の時間割が組まれています。「個別の教育支援計画」も、学習指導要領に基づいた文書と言えます。参考までに、特別支援学校 学習指導要領は、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、病弱と知的障害とに分けて定められていて、一般の書店で販売されています。 旧総合療育センター東棟は、本校の校舎として生まれ変わるため、改修工事を行っているところです。6月中旬に学校からのプリントでお知らせしましたように、中央棟の工事も始まっています。その関係で保護者の方には、来校時の駐車場で、ご不便をおかけしますがご了承ください。中央棟は解体され、本校のバスターミナルが新築されます。利用は令和2年度6月以降となる予定です。 2学期の後半にかけては、豪雨や台風等による自然災害のリスクが高まる時季です。こちらも学校からの配付プリントで、臨時休校やスクールバス遅延等に関する対応について、お知らせしたところです。 臨時休校を始め学校からの情報は、メール配信システム「いっせいくん」または学校ホームページのトップページにある「お知らせ」欄で、お知らせすることとしています。「いっせいくん」への登録に、ご協力をお願いいたします。災害の状況によっては、ご家庭へのこれらの連絡が、遅延することも想定されます。保護者の皆様も情報を収集していただき、お子様の安全を確保していただくために、ご家庭で欠席の判断をしていただくケースもあるかと思われます。よろしくお願いいたします。 7月には「もじ少年自然の家」で、小学部5年生と中学部2年生が、1泊2日の日程で宿泊学習を行います。例年、小・中学部合同ですが、昨年度と本年度は児童生徒数が多いため、別々の実施です。小学部のプログラムは入所式、カヌー体験、ゆうべのつどい、キャンドルのつどい、あさのつどい、ウォークラリー、退所式です。中学部は入所式、室内オリンピック、ゆうべのつどい、キャンドルのつどい、あさのつどい、館内オリエンテーリング、退所式です。ステキな思い出を持ち帰ってほしいと思います。 |
第3号 令和元年6月3日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第3号 令和元年6月3日発行 文責 校長 緒方直彦 「令和初めての・・・」といったフレーズは、改元後1ヶ月が経過し、使用頻度が幾分減ったのではと感じられる今日この頃です。小紙今月号も遅ればせながら、「令和初」となります。学校生活の一コマのみならず、特別支援学校・特別支援教育に関する情報を、今後も届けられるように、努めてまいります。ご質問、ご意見、ご要望等がございましたら、編集部までお知らせください。 5月第4週は、本年度初めてとなる修学旅行が行われました。今回は両部門中学部3年生、佐賀・長崎方面への2泊3日です。宿泊ホテルは「ホテル日航ハウステンボス」で、連泊です。当ホテルは大浴場が設置されていること、ハウステンボスに隣接しているため、生徒の体調不良時にいつでも部屋に戻って、休息できることがメリットです。各施設間の移動は、北九州市交通局の「しろはと号(リフトバス)」と、民間の福祉バスをチャーターして分乗しました。3日間の行程について簡単にご紹介します。 5/21(火) 佐賀県立宇宙科学博物館見学、ハウステンボスナイトツアー 22(水) 終日ハウステンボス見学(一部、班別行動) 23(木) 西海パールシーリゾート(パールクイーン号に乗船して九十九島観光) いずれの施設もバリアフリー対応であることに加え、前年度に担当職員が綿密な下見を行っていたため、生徒は快適にすごせたようです。 さて、それでは3日間の報告です。とにかくお天気に恵まれました。「アジア最大級、日本一のバラの街に、2,000品種130万本が咲き誇る。」がキャッチフレーズのハウステンボスは、昼夜を問わず見事な咲きっぷりでした。特にライトアップされた夜間の景観は圧巻でした。生徒から歓声があがったことは、言うまでもありません。豚の角煮までもがペースト食に変身! すべての料理のペースト食が、準備されていたことにも感激です。前述の行程には含まれていませんが、2日目の夕食後はホテル内の一室を借りきって「お楽しみ会」の幕開けです。イントロクイズとボールを使ったゲームで大盛り上がり、50分間があっという間でした。両部門の中学部としての、一体感を感じた一時でもありました。生徒全員が元気に帰校できたことが何よりです。 本年度は本校が「北九州市立特別支援学校PTA連合会」の事務局となります。北九州市立特別支援学校は8校ありますので、8年間に1回当番が回ってきます。5月20日(月)には、田島(たしま)教育長様、曽我部北九州市PTA協議会会長様をはじめ、たくさんの来賓をお迎えして、本年度の総会が本校体育館で盛大に行われました。PTA会長さん、役員の皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。今後、定期的に理事会が本校で開催されます。これから1年間、本市立特別支援学校の子ども達のために、皆で力を合わせて、“特支P連”を盛り上げてまいりましょう。 ただ今、前期産業現場等における実習期間中、今日が2週間の折り返しとなります。両部門の高等部1年生は校内実習、2年生は校内実習または初めての校外実習、3年生は3回目の校外実習、そして今回を入れて卒業までの現場実習は残り2回となります。生徒一人一人のニーズに応じて、今回は26の事業所や大学が実習先となります。現場実習が生徒一人一人にとって、卒業後の進路の決定に当たり、有意義な学習活動となるように、関係教職員で力を合わせて取り組んでいきます。 |
第2号 平成31年4月26日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第2号 平成31年4月26日発行 文責 校長 緒方直彦 “平成最後の・・・”のフレーズが多用される今日この頃ですが、学校だよりも来月号から「令和元年○月○日発行」となります。明日から10連休、5月号の発行が5/7(火)となる関係で、少し前倒しして発行することにしました。 新年度が始まって約3週間(新1年生は約2週間)、新しい環境に慣れてきた時期での超大型黄金週間となります。学校では子ども達の体調に十分考慮しながら安全・安心を第一に、教職員が力を合わせて、日々の教育活動を進めてきました。長期休業でもないのに、10日間子ども達に会えないことはとても残念です。5/7(火)に元気いっぱいの子ども達に会えることを、楽しみにしています。 本校には八つの学部等があることをご存じでしょうか。病弱教育部門と肢体不自由教育部門に、それぞれ小学部・中学部・高等部が設置されています。さらに訪問教育部(在宅)と訪問教育部(院内学級)が本校には設置されています。今回はこの二つ(以下、訪問在宅、訪問病院と表記します)について、紹介させていただきます。 訪問在宅には本年度10名の児童生徒(小・中・高)が在籍しています。5名の教員がそれぞれの児童生徒のご家庭や、総合療育センター等を訪問して、授業を行っています。本校で行われる教科等の授業や学校行事に、スクーリング(登校して当該学年や学校全体の学習活動等に参加)することもあります。訪問在宅独自の学習活動として、陶芸教室と校外学習があります。普段体験できない活動をしたり、児童生徒や保護者の貴重な交流の場となったりしています。訪問在宅は、本校の前身となる旧北九州特別支援学校から継承しています。 訪問病院は一定の期間(原則として2週間以上)、医療機関に入院している義務教育段階の児童生徒に対して、教科等の授業を行っています。3名の教員が、国立小倉医療センター、市立医療センター、九州労災病院を訪問し、院内学級として設置された“教室”で指導に当たっています。児童生徒の入退院により、在籍児童生徒数は変動します。訪問病院は、本校の前身となる旧企救特別支援学校から継承しています。 本校には看護師が5名配置されています。北九州市立の203校(小学校130、中学校62、特別支援学校8、高等学校等3)・4園(幼稚園)のうち、看護師が配置されている学校は、本校と八幡西特別支援学校のみです。主に医療的ケア(主に吸引、経管栄養、導尿等)を実施しています。これまで高度な医療的ケア(酸素療法及び人工呼吸器)については、子ども達の安全・安心のため、保護者の方に学校待機をお願いしてきました。北九州市教育委員会が定める「特別支援学校医療的ケア実施要綱」が4月1日に改訂され、学校配置看護師が高度な医療的ケアを実施できるようになりました。これに伴い、学校配置看護師が4名から5名に増員されたところです。実施に当たっては、保護者の方からの申請書と、主治医及び指導医(市教委が定めます)が作成した指示書に基づいて行われます。一定の期間、保護者の方から学校配置看護師への手技等の引継ぎが必要となります。今後も学年職員、養護教諭、学校配置看護師が、保護者の方と密接な連携を図りながら、安全・安心な学校づくりを進めていきます。 |
第1号 平成31年4月5日発行 |
北九州市立小倉総合特別支援学校 学校通信「縁×2」 第1号 平成31年4月5日発行 文責 校長 緒方直彦 昨年度に引き続き、北九州市立小倉総合特別支援学校の校長を務めることになりました 緒方 直彦(おがた なおひこ)です。本年度も教職員が一丸となって、本校児童生徒の自立と社会参加に向けた取組を、進めていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、本年度の学校だよりの題字は“縁×2”読み方は「えんえん」です。昨年度はたくさんの子ども達、教職員、そして保護者の皆様、それぞれの出会いが素敵なものになるようにとの願いを込めて、“縁”としました。本年度は2年目を迎え、さらにさらに良縁が深まり、“延々(えんえん)”に続くようにとの思いから命名した次第です。また、4月からの新しい出会いが、子ども達の成長の糧となることを願ってやみません。 今日は新年度1学期の始業式、約2週間ぶりの登校で、校舎内に子ども達の元気な声が、響き渡りました。始業式に先立って着任式が行われ、61名(学校給食調理士等を含みます)の教職員を体育館で紹介しました。始業式では「育てたい子ども像(題字の横を参照してください)」を基に、この1年間に全校児童生徒で頑張るめあてについて、次のような言葉を子ども達に示しました。 来年度から、スクールバスが1台増便される予定となっています。昨年度、3学期に本校の子ども達から、新しいスクールバスの名称を募集しましたが、「あだち」号と命名されることになりました。新しいスクールバスの名前を覚えてほしいとの思いと併せ、1年間の全校のめあてを、合言葉的で覚えやすいフレーズにしました。中学部や高等部の生徒には、同じ意味の四字熟語を伝えました。なお、新しいスクールバスの経路やバス停留所については、教育委員会とも協議しながら決定していくこととなっております。 4月11日(木)には、小学部・中学部・高等部入学式が行われます。4月12日(金)には、本年度の小倉総合特別支援学校の子ども達が全員集合して給食も始まり(小学部新1年生は4/22からとなります)、本格的な学校生活がスタートします。新しい環境に戸惑う子どもさんも、いるかもしれません。学校では子ども達の体調管理に十分留意しますが、ご家庭でも気を付けていただければと思います。何かお気付きがございましたら、連絡帳等でお知らせください。新年度当初は、学校に提出していただくプリントがいくつか配付されることとなります。ご提出をよろしくお願いいたします。 最後に4月22日(月)のPTA総会へ、たくさんの保護者の皆様のご出席をお待ちしております。PTA総会では昨年度末、本校に4台配備されました「非常用電源装置」を披露いたします。地震や豪雨、台風等の自然災害や不測の事態により、本校への電力供給がストップした場合の簡易版発電機です。カセットコンロ用のボンベが動力源ですが、防災リュックと同様、半日から1日分を備蓄しています。照明のみならず、医療用機器・冷暖房機器等の稼働、湯沸かし、貴重な連絡手段や情報源となるスマートフォン・携帯電話の充電等が考えられます。ぜひ、来校されて“現物”をご覧ください。 あかるく げんきに(明朗快活) だれとでも なかよく(意気投合) ちからをあわせて(一致団結) |