平成24年度

特別支援学級 経営方針

学校教育目標
人権尊重の精神を重んじ、『生きる力』豊かな、知・徳・体の調和のとれた生徒の育成に努める。
学校教育目標
・基本的生活習慣の確立を図り、生活に必要な力を身につけさせる。
・学ぶ楽しさを知り、問題解決への意欲を持たせる。
・コミュニケーション能力を高め、集団生活の力と社会性を育てる。
・協力し合い、互いに思いやる心を育てる。
■特別支援学級(知的障害学級)
指導の方針
(1)生徒一人一人の実態に応じた日常生活指導及び学習指導
・諸検査、日常の行動観察により、的確な実態把握を行う。
・一人一人の能力を伸ばすための個に応じた指導目標と学習課題の設定をする。
・教材、教具、支援の方法を工夫する。
・教科担当者との連携を図る。
・望ましい生活習慣を身につけるために、分かりやすい日課を作り、1週間や1日の見通しを持って自主的に活動できるようにする。
・生徒の興味・関心に基づく、生活に密着した単元の設定をする。
・体育、自立活動、作業学習、ウォーキングなどを通して、体力、持久力、集中力をつけるための取り組みをする。
・音声言語、文字、表情や身振りサインなどによるコミュニケーション手段の向上を図る。
・持てる力を発揮できるように、体験的、実践的な学習の積み重ねに努める。
・校外での活動を積極的に取り入れる。
(2)協調性と思いやりの心を育てる学級集団作り
・それぞれが自分の役割を持ち、責任感や仲間意識を育てられるような学級活動を行う。
・明るく楽しい雰囲気で、意欲的に活動できる場の設定に努める。
・自分を知り、他人の個性を認め、支え合える仲間作りを目指した指導を行う。
(3)集団参加の力と社会性を育て、共に育ちあう交流活動の推進
・学級、学年、学校行事や日常生活を通して通常学級生徒との交流を行う。
・交流学級の担任と連絡を取り合い、適切な指導に努める。
(4)家庭や関係機関との連携
・学級通信、連絡帳を活用して、家庭との密な連絡と共通理解に努める。
・養護教育センター、発達障害支援センター「つばさ」、主治医等関係機関と連携して指導にあたる。
(5)計画的で適切な進路指導
・生徒一人一人に合った適切な進路指導を行うため、進路に関する情報収集に努め、保護者への情報提供や学校見学などの計画を積極的に行う。
・将来への希望や、具体的な目標を持てるように、3年間を通して取り組んでいく。
具体的な考え方
◎交流について
・通常学級に交流学級を置き、学校行事などで、特別支援学級の中だけでは経験できない大きな集団での活動に参加していく。
・授業での交流、行事などに関わる学級活動での交流、昼食交流のやり方については、生徒の実態や学年の状況などを踏まえて、今後相談していく。
・教科交流については、生徒の実態と、本人・保護者の希望をもとに検討し、ケースバイケースで考えていく。
◎教育課程
・国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語・作業学習
生活単元学習・自立活動・道徳・学級活動・総合的な学習の時間
■特別支援学級(自閉症・情緒障害学級)
1,自閉症・情緒障害児学級とは
 ・各教科等の指導の他に、心理的な安定を図り、場面に応じて適切に行動できる力を育てる指導を行う。
 対象生徒
一 自閉症またはそれに類する者で、他人との意思疎通及び対人関係の形成が困難である程度のもの
二 主として心理的な要因による選択性緘黙があるもので社会生活への適応が困難である程度のもの。
   (いずれも原則的には知的障害のあるものは除外

2,霧丘中学校自閉症・情緒障害学級の取り組み

  テーマ「社会に貢献できる人を目指す

 ○ 平成22年4月設置
   24年度は2学級14名(3年2名、2年8名、1年4名)在籍。
 ○ 基本方針
  ・ 障害のある生徒の教育的ニーズを把握し、個に応じた指導を推進し、主体的に社会参加、自立する生徒の育成に努める。
  ・ 生徒一人一人の障害の状態や特性に応じた指導と援助を行うため、生徒の課題や教育的支援を明確にするとともに、主に対人関係に適応困難を示す生徒に対して適応支  援を行う。
  ・ 校内、保護者、関係機関との連携を密接に行い、学校や家庭・地域での日常生活への適応を支援する体制を築く。
 ○ 指導内容
  ・教科学習は通常の教育課程で行う。(霧丘中学校の各教科の年間計画に沿って行う定期考査等は通常学級生徒と同じものを使用。)但し、生徒一人一人の状態に応じた教材を作成する。問題量や文字のサイズ、絵を使う等) 
  ・自立活動に関しては教育活動全体を通じて行う。
  ・課題はスモールステップで行う。
 ○ 指導形態
  ・個別指導…教科担当の応援による習熟度別教科学習や、他生徒の課題学習中、交流学習中に行うが、緊急時は随時行う。
  ・グループ指導…主に運動、作業、話し合い、ゲームを中心に行う。
  ・集団指導…交流学級での教科学習、行事参加。
4,教育的支援の具体例
 ○保護者、教師、友人など周囲のポジティブな評価
 ○校内支援体制
  ・一貫した対応
  ・不適応を未然に防ぐ
  ・環境の構造化・視覚化
  ・言語指示への注意と理解力を向上させる
  ・課題の細分化
  ・周囲の子どもへの理解と配慮

 ○保護者との連携
 ○関係機関との連携