洞海湾(どうかいわん)

洞海湾は数千年前に自然の力によって作られました。
三百年前から,『石炭』を運ぶための海として大切な役割を持っていました。
百年前から,石炭の変わりに工場で作った物を運ぶ役割に代わりました。工事が繰り返され,今のような水路の形となりました。

洞海湾は,二百年前に車エビ,鯛,フグ,カキのようなたくさんの魚が住んでいる豊かな海でした。
しかし,六〇年前には水が汚れてしまい,魚が捕れなくなってしまいました。
工場が汚れた水をそのまま流していたからです。



むかしの洞海湾は何と呼ばれていたでしょう?

実は,『死の海』と呼ばれていたのです。
それは,洞海湾に工場の排水が流れ,貝や魚が住めない海になってしまったからです。
洞海湾の底にはヘドロがたまって,海はコーヒー色になってしまいました。






そこで,洞海湾をきれいにする工事が行われました。
竹,シート,砂,土をつかった『バンブーネット工法』でヘドロを取り除きました。
この取り組みの後,国は水を守る法律や工場の汚れた水を出すのを減らす法律を作りました。



私たちは,洞海湾の水を「パックテスト」で調べてみました。
昔の海の写真よりも,きれいになっていますが,
パックテストの結果は,水素イオンや化学物質が入っていて,まだまだきれいとは言えませんでした。



(洞海湾で釣りをしている人に取材してみました)