完成したビオトープ

3 今後の取組

 涼しいところにしか住めないハグロトンボの生息調査をもとに、「涼のネットワーク」を発信し、ヒートアイランド対策や温暖化対策など、よりよいまち作りの活動を展開していきます。

  D  生き物の住みかをつくろう(ビオトープの改修作業)(7/24・25)

 実際の工事の手順については、飯島先生とわたしたちが話し合いながら決めました。そして、防水作業や埋めてある木材の撤去は北九州緑化協会の方にやっていただきましたが、穴を掘ったり、水草を植えたりするなどの他の作業は自分たちで行いました。

C 生き物の住みかをつくろう(ビオトープの設計図づくり)(7/5 7/24)

 学校に呼びたい生き物・学校まで来られる生き物が暮らしやすいビオトープにするために、「体のつくり」「くらし」「住みか」を考え、設計図をクラスごとにまとめました。そして、その設計図を飯島先生や、北九州緑化協会の方、PTA会長さんに発表してアドバイスを頂きました。

 次がビオトープ改修の主なポイントです。

       メダカが暮らしやすいように、浅い部分をひろげる。

       トンボが卵を産めるように、水草を水辺や水中に植える。

       水草は、地域のもの・日本固有のものを使う。(外来種は使わない)

1 「わくわく池のプロジェクト」とは

今、身近に自然がない子どもたちのため、自然環境を学ぶ場を、子どもたちが考え,主体的にビオトープを造る「学校ビオトープ」の取組である。このプロジェクトに、NPO法人アサザ基金の理事長であり、茨城県霞ヶ浦・北浦流域の水質再生をはじめ、全国各地で、自然再生の取組を行っている飯島 博先生をメイン講師とし、NECリース、北九州緑化協会の方々がサポートしてくださっています。メイン講師である飯島先生には、昨年度、本校で「都市と自然との共生」の出前授業をしていただいたのがきっかけとなり、「わくわく池のプロジェクト」に取り組みました。

2 「わくわく池のプロジェクト」の活動
 
 @  生き物とお話しよう (5/18)

 ビオトープの改修に向けて、飯島先生から、「生き物と話をする方法」を教えていただき ました。その方法とは、生き物の「体のつくり」「くらし」「住みか」を学ぶということで す。このことをもとに、メダカのことを考えてみると、「なぜ、目が上についているのか」 「なぜ、水草が必要なのか」が分かりました。

A  学校の生き物とお話しよう(ヤゴの採集)(5/19)

 実際に学校のプール・ビオトープのヤゴを採集し、ヤゴと話をしてみました。採集できたのは3種類のヤゴでした。そのほとんどがタイリクアカネのヤゴで、その他は数匹のシオカラトンボのヤゴと、イトトンボのヤゴが1匹だけでした。その理由を考え、もっと多様な生き物が住めるビオトープにしようという願いになり、地域の生き物調べをすることになりました。

B 学校の周りに住む生き物を調べよう(5/26)

  どんな生き物なら学校のビオトープに来られるか調べるために、校区の安部山、中条川に 住む生き物を調べました。安部山の調査には、本校の元校長先生、松田先生に一緒に行って いただき、採れた虫のことなどを教えていただきました。わたしたちは、思っていた以上に いろいろな種類の虫がいることにびっくりしました。

  中条川の調査には、エコプラン研究所の白水さんに一緒に行っていただき、水生生物のこ とや水草のことを教えていただきました。ハグロトンボのヤゴや、オオシオカラトンボ、ア オイトトンボなど多様な生き物がいました。

わ く わ く 池 の プ ロ ジ ェ ク ト