塔野小学校の環境作戦



 塔野小学校では、平成17年度に、植物や小動物、昆虫の人工的な棲息地域になる「学校ビオトープ」をつくりました。
 専門の業者に任せるのではなく、みんなの手で手作りのビオトープをつくりました。植物や昆虫を調べ、池、橋、歩道等を心を一つにして、つくりました。



 赤ちゃんの頭ほどしかない石でもかなり重たいのに、それを何個もリアカーにのせ、運んでは、並べたり、バケツリレーでしめった重たい土を運んだり・・・・。スコップの使い方もとても上手になりました。たくさんの植物が育ち、昆虫たちがたくさんやってくるように、これからも、地域の人と一緒に見守っていこうと考えています。

9月1日   職員研修
9月7日   全校ビオトープを知る日
        ※アイデア募集
        1、2年 看板 (ビオトープの名前)
        3、4年 いこいのゾーン
        5、6年 池の形
9月下旬  児童・PTAや地域ボランティアによる作業
9月20日  代表委員会によるビオトープの平面図紹介(全校からのアイデアをまとめて)
10月     ビオトープつくり開始
2月下旬  本年度作業終了・完成   

 ビオトープとは、これまで校庭にいなかった生物もやってきます。それらの生物の種類や生活の様子は季節によって、また年によっても変化します。学校ビオトープの活用にあたっては、生物の生活の様子などを、環境との関連で観察、調査し、記録として残すことが大切とされています。


 環境を整えて地域に生息する生物のために、生活空間を提供するのがビオトープです。やってくる可能性のある、また呼び込みたい地域の生物を把握するために、校庭およびその周辺で調査をしました。


 整備したビオトープを活用する際はもちろん、自然に親しむためには生物の名前を覚えることは絶対に必要と考えます。生物の名前を覚える一番の近道は標本をつくることです。ます採集して標本をつくり、その後に詳しく観察して図鑑などで調べました。
 つくった標本は、今後の教材や、新たに採集した生物の名前を調べるときに役に立ちます。(※今、塔野小学校には校庭および周辺で調査した昆虫の標本ができています。)


 今後ビオトープでの児童の観察指導は教師が中心となり、地域・保護者の方々がその応援に参加することを前提にしています。


平成21年1月末現在・・・

ビオトープの周りの草が生い茂り、蛇が現れるようになったため、本年度は、ビオトープの周りの草を刈り、草花を植えました。
休み時間は、ビオトープに子供たちがたくさん集まって賑わっています。


平成25年9月・・・

運動場の改修によりなくなってしまうビオトープの生き物を救いだし、池田小学校に託す準備をしています。