今年度で田原中学校3年目になります、校長の寺田 訓康(てらだ のりやす)といいます。どうぞよろしくお願いします。
 田原中の校区は、古墳やお城の跡といった歴史的に貴重な遺跡があり、日本の歴史にも大きく影響を与えた出来事の舞台や歴史上の人物とも深いつながりがあります。また、自然も身近にあり、この季節はすぐ近くでウグイスのさえずりも聞くことができ、夏にはホタルが飛び交う地域です。是非皆さんに、この地域のすばらしさを感じてもらい、この地域をもっと好きになってもらいたいと思っています。
 この地域を、皆さん自身をもっと好きになってもらいたいと思い、入学式で次のような話をしました。
 「皆さんは今日の日(入学式)をどんな気持ちで迎えましたか。部活動や新しい仲間との生活を楽しみに思う気持ちと、友達や勉強のことなどで心配な気持ちが混じっていたのではないでしょうか。毎年、新入生の皆さんに伝えていますが、校長先生も中学に進学するときは、心配なことがたくさんありました。でも、中学校生活が大変楽しく、思い出に残ったので中学校の先生になりたいと思いました。皆さんたちにも思い出に残る中学校生活にしてもらいたいと思っています。
 そこで、思い出に残る中学校生活にするために、全校生徒であることに取り組んでもらいたいと先輩たちに始業式でお願いしました。それは「まず行動してみませんか」という提案です。笑顔でいると、体にも心にも良い効果があるそうです。しかし、いつも楽しいことがあるわけではありません。でも、楽しいことがなくても、無理にでも笑顔を作っていると、笑っている時と同じ効果があるそうです。そして、自分だけでなく周りの友達も明るい気持ちにさせてくれます。また、「やる気が起きないので、あとから勉強しよう」と思ったことはありませんか。その時にやる気がなくても、まず机についてみませんか。はじめはきついけれど、徐々に意欲がわいてくることがあります。その時に、背筋を伸ばした良い姿勢にするともっと意欲がわいてきます。心と体は深くつながっています。体を動かすことによって心も温まります。「もし失敗したらどうしよう」とか「失敗したら恥ずかしいな」と感じる人もいるかもしれません。でも田原中には、失敗してもそれを責めたり、ましてや笑うような雰囲気はありません。中学校の三年間は失敗をしてそこから学ぶ時期です。是非皆さんの学年もお互いの失敗を受け入れる雰囲気を作ってください。失敗するには行動しないといけません。今年は田原中の生徒524名でまず行動してみませんか。そして、新しい田原中の歴史を皆さんと一緒に作っていきましょう。」

対面式で、生徒会の皆さんや部活動のキャプテンが「挑戦しよう!」と言ってくれました。先生と生徒が同じ方向を向いて頑張る田原中は素晴らしい学校だと思います。

                                           令和6年4月吉日
                                           北九州市立田原中学校 
                                                     校 長 寺田 訓康