■■■環 境 教 育

太陽光発電システムが稼働しました

 北九州市では,地球規模の環境問題に対応するためには,学校での環境教育を推進すること や,自然環境との共生を考慮した施設整備を進めることは,大変重要であると認識しています。 そこで本市では,平成12年度から,小中学校の太陽光発電の設置に取り組んできており,現在, 79校において,計735kW(平成22年4月1日現在)の太陽光発電設備を設置しています。

 北九州市が,「環境モデル都市」として低炭素社会づくりを進める中,教育委員会としては, 国の環境施策を踏まえ,市立の全小中学校等へ太陽光発電を設置する計画です。平成22年度に は,中井小学校にも設置されました。

 この太陽光発電を学校環境に取り入れることによって


 @子どもたちが、太陽光による発電を実感し、資源消費の少ない生活様式を
  考えて実践する


 A保護者や地域住民に対しても環境教育の重要性について実感できる場を
  提供することができる


など,生きた教材として,教育的に は大きな効果があると考えています。

 太陽光発電を通して,子どもたちの自然エネルギーへの関心・意欲を高め,節電やリサイク ル活動の実践活動を充実させ,環境教育を一層推進していきたいと考えています。

3kw発電パネル 昇降口の表示パネル



中井小学校の環境教育の取り組み
 空き缶回収リサイクルのきっかけ

 4年生が総合的な学習の時間で環境学習を進めていく中で,環境への意識を高める必要があ ると感じ,全校に呼びかけて空き缶回収を始めました。



 環境を守ることは自分たちの生活を守ることにつながることに気付かせ,身近で子どもでも 取り組めることから始める。それが家庭・地域に少しずつ広がっていくことを期待しています。

 環境教育の取組

 4年生が総合的な学習の時間「環境体験科」の学習の中で,北九州市の自然を調べたり, 身近なリサイクルについて学習したりしています。また,5年生は,企業の協力を得て,「エ コ教室」を開催し,消費電力の少ない照明や発電の仕組みについての学習も行いました。また, リサイクル委員会の児童がリサイクルの大切さを伝えるために,ポスターを作成したりキャン ペーンと呼びかけを行ったりしました。

 
 
 地域との連携 

 校内の湧水を利用した小鳥が集まるような森(ふれあいの森)づくりを以前行った。校内で 四季を感じる広場にて,中井校区まちづくり協議会,自治連合会主催の「さくらまつり」が行 われています。その中で市環境局の方が来て,環境問題に関する啓発を行ってくださいました。

 
 
 取組の実際 

 毎年1学期の終業式の際に,新日鉄住金株式会社の河野捷紀氏から全校児童にリサイクルの 仕組みや大切さについて話していただいています。それが2学期以降の空き缶回収への意識と 意欲を高めている。継続して、第2,第4木曜日の午前8時からリサイクル委員会,担当職員 が中心となるとともに新日鉄住金の企業の方も参加してくださり,回収作業にあたっています。

 回収日前には,委員会児童の放送とともに各担任より児童に告知し,空き缶をもってくるよ うに促しています。新日鉄住金の協力を得,空き缶を持ってきた児童には各自が持っているカ ードにシールを貼るようにし,意欲の継続を図っています。毎回,100名以上の児童が空き 缶回収に協力している状況です。(添付資料参照)

 また、ふれあいの森で児童が気持ちのよいせせらぎと芝生・草花によって癒され,自然のよ さを体感できるように,今後木々だけでなく地域とともに花や草をたくさん植えていき,生活 科で虫や生き物の観察をしたり,よりよい環境について学習したりしてする予定である。さら に,同時に空き缶回収活動も地域を取り込んで行っていきたいです。

 
   
 



ほかにも… 北九州市環境首都検定 

 世界の環境首都を目指す北九州市の取り組みや魅力を再発見し,実践的な環境行動につながる きっかけづくりとして始まった,環境首都検定を受験しています。

《平成27年度 成績優秀賞》 《平成28年度 環境未来賞》