1.研究主題
「自己を見つめよりよい生き方について考えを深める道徳の時間の創造」
2.研究の目的
道徳の時間を核として教育活動全体で道徳教育を推進することを通して、
児童自身が自分の課題を知ったり自己肯定感を高めたりすることで、
自己のよりよい生き方を進んでしようとする態度の育成を目指す
3.研究に対する基本的な考え方
○「自己を見つめより良い生き方について考える」とは
「自己を見つめるより良い生き方について考える」とは、
「道徳的価値を基盤として、自己の生き方について考えを深める」と定義する。
道徳的価値を理解し、自分の現在の姿を振り返ることで、自分の中にある課題を知り、
将来に向けての展望を適切で前向きな気持ちで目指そうとするとき
「自分を見つめよりよい生き方について考える」ことが成し遂げられたと考えてよい。
本研究では「よりよい生き方について考える」ために「自己を見つめる」という活動に着目した。
そして、どのような段階でどのように自己を見つめる活動を位置付ければよいかに焦点を当てることとした。
4.研究仮説
児童の生活や学習の体験をもとに、自己を振り返る場を設定し、交流する中で
児童同士の思いや考えを教師がつないでいけば、自己をみつめよりよい生き方について
考えようとする態度を養うことができるだろう
5.仮説実証のための具体的な着眼
「道徳の時間」の学習の中で検証授業を行います。
◎平成24年度…研究の目的を達成し、目指す児童の姿に迫るために、
授業創造の具体的手だてとして2つの着眼を設定。
①着眼1-多様な考えにふれ、自己の考えを深めるための話し合い活動の工夫
◇ 展開場面において、自分と異なる考えをもつ児童やGTとの交流をもとに、自らの考えを深めるための
話し合い活動の在り方を探る。
<例> ペアやグループでの話し合い、集団討議 等
②着眼2-自らの考えを深めるための書く活動の工夫
◇ 話し合い活動の中で、自らの考えを表現したり深めたりするための書く活動を工夫する。
<例> 道徳ファイル、道徳ノート、心のノート 等
◎平成25年度・・・研究の目的を達成し、目指す児童の姿に迫るために、
授業創造の具体的手だてとして2つの着眼を設定。
①着眼1-自分の思いや考えを表現し、児童が自ら成長を実感できるようなまとめの活動の工夫。
◇児童自身が自分自身の以前の考えと今の考えを比較し、より道徳性が深まったことが
自覚できるような活動の工夫を図る。
・学習を通して、初めの段階と自分がどう変わったかが分かるような書く活動
・同一主題で自分が書いたワークシートやアンケートを振り返る活動
②着眼2- 児童の思いや考えを適切に理解し、さらなる児童の道徳性の深化を図るための評価の工夫
◇ 展開やまとめの場面において、児童自身が自己のよりよい生き方を求めていく努力や
意識の変化を評価し、さらなる道徳性の育成を図れるような評価の方法を工夫する。
・観察や会話の活用
・作文やノートなどの記述の活用
・事前のアンケートの活用
・本年度は、過去3年の研究の成果と課題を踏まえ、研究の目的を達成し、目指す児童の姿に迫るために、
授業創造の具体的手だてとして2つの着眼を設定。
① 着眼1―道徳的価値理解や道徳的価値の実践力を高めるための内容項目の重点化
◇より道徳 的価値理解を高め、その価値を実践する態度を育成するために
重点項目を定めた道徳の時間の授業を実践する。
② 着眼2―自己を見つめよりよい生き方について考えを深めるための交流の場の工夫
◇展開場面 において、自分と異なる考えをもつ児童やGTとの交流の場を工夫することで、
自己の生き方を考えるための活動の在り方を探る。
<例>ペアやグループでの話し合い、集団討議、書いたことをもとに自分の考えを表現し
交流する等
6.具体的実践については、実践終了後に掲載