早鞆中学校では、朝自習の時間や裁量の時間を通じてコグトレの取り組みを行っています。生徒の認知機能を高めるとともに成功体験を増やし、さらに生徒の集中力アップへとつながるよう職員全体で取り組みを推進しています。
【導入目的】 本校生徒にアンケートをとったところ、68%以上の生徒が「集中力が続かない」と答え、そのことを気にしている傾向にあることがわかりました。また、生徒同士のコミュニケーション不足が原因で自分の気持ちをスムーズに相手に伝えられない場面も少なくないのが現状です。コグトレの取組を通して、自分自身を肯定的に思う気持ちをより高めたり、アウトプットの方法が上手になっていったりすることにより、授業により集中できるようになったり、より円滑な人間関係を築くことができるようになったりすることを目指しています。
【実施方法】
@ 令和3年度より行い始めた継続的な取り組みです。朝自習や学活等を利用して、実施しています。3年間の取り組みで徐々に生徒の心の変化が見られるようになってきました。
A 令和5年度は、コグトレ週間を学期に3度設定し、学年に応じた課題に取り組んでいます。慣れてきた3年生は時間(スピード)を意識し、取り組んでいます。
B アセスメントシート(生徒の理解がどれだけ進んでいるか)を元に課題設定をしています。
C つけた力を「写す力」「書く力」「見る力」「覚える力」「聞く力」「集中力」の6つに絞って動機づけをしながら実施。主な内容は、「点つなぎ」「記号探し」「文字はどこ?」「最初とポン」「記号の変換」など。
D コグトレ主任教員を中心に、各学年のコグトレ担当教員で生徒の実態について話し合う場を定期的に設定し、行内体制を整えています。