環境学習は、教科の学習として系統的・計画的に実施されているわけではない。そこで、本校では総合的な学習の時間の内容を構成する観点として「環境・福祉」を取り入れ、教育課程の中にきちんと位置付けて取組むことにした。
その結果、授業として「空缶リサイクル」「エコタウン」「自然エネルギー」と環境の学習が可能となり、子どもたちの環境への意識を高める学習が展開できるようになった。
学年 | 4月 5月 6月 7月 | 9月 10月 11月 12月 | 1月 2月 3月 |
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3年 | 【小石ちょうちん山笠をもり上げよう】 国語「分かりやすく書こう」 (環境) |
【生き生きおじいちゃん・おばあちゃん】 国語「名前を付けよう」 (福祉) |
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4年 | 【ごみを出さない生活をめざそう】 国語「伝言はまちがえずに」 (環境) |
【共に生きよう】 国語「調べて発表しよう」 (福祉) |
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5年 | 【わたしたちのまちに森を作ろう】 国語「目的に応じた伝え方を考えよう」 (環境) |
【いのちをみつめて】 国語「インタビュー名人になろう」 (福祉・健康) |
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6年 | 【エネルギーと環境】 国語「みんなで生きる町」 (郷土・環境) |
【高齢者福祉を考える】 国語「相手や目的にあわせて書こう」 (福祉・健康) |
内容の関連・・・
教科等の学習内容から発展する内容を総合的な学習の導入の活動に位置づけることにより、学習内容についての意識の連続性を図る。
能力の関連・・・
国語科で学習した、話す、書く、聞く、表現する、発表するなどの学習経験を想起させ、総合の学習で駆使させる。
時期の関連・・・
教科等の学習と総合の学習とを平行して展開したり、連続させていくことにより、学習内容や活動の連続性を図る。
活動の関連・・・
教科等の学習での活動と総合的な学習の時間での活動を重ねたり、連続させたりすることで繰り返しの効果をねらったり、指導の重なりを少なくする。
基本的には《教科等の学習⇒総合の学習への応用・発展》のパターンを想定している。
総合的な学習の時間では、調べたり、発表したりする活動が多用される。特に関連的に育成したい能力は、国語の話す・聞く、書く能力である。これらは子どもの追究活動を支える基礎・基本の力として重要であり、自ら考え、自ら判断する「生きる力」の源にあたる能力である。その単元での学習を支える能力を分析し、関連する教科で総合の学習を育成する能力との関連表を作成する。そして、どの活動で、どんな能力の育成をどのように図るかを位置づけるようにした。
活動の関連は内容や時期の関連と重複することが多い。活動を重ねることにより活動時間の効果的な運用が期待できるし、子どもにとっても類似活動の重複がなくなる。
活動を総合と教科等の学習と重ねる場合は、そのねらいを明確にし、活動の意味や目的を明確にして取り組む必要がある。
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